音声翻訳機「ili(イリー)」をご存知でしょうか?
これはログバーが開発した音声翻訳機で、機械に話しかけると自動的に外国語に翻訳して読み上げてくれるものです。
以下のような商品です。
去年にも話題になっていたのですが、最近以下のようなニュースが発表されました。
スティック型の音声翻訳機「ili(イリー)」法人向けに6月サービスイン、月額3980円/台
http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1041789.html
2017年中に一般にも提供が開始されるようです。
「ili(イリー)」の特徴としては以下のようなものが挙げられます。
・日本語、英語、中国語に対応
・旅行英語に特化
・長い文章になると翻訳の精度は落ちる
・日本語の場合主語を省略するなど不完全な文章の場合、精度が落ちることがある。
動画を観る限りでは、ゆっくりと丁寧に話せば翻訳の精度は高いように見えます。
今回の「ili(イリー)」の発表から予測される今後の英語業界の流れを僕なりに予測してみました。
単純に旅行などで困らないようにしたい人にとっては英語の重要性が下がる
今回の「ili(イリー)」の発表もそうですが、最近のGoogle翻訳の進化などを見ると音声認識は今後ますます発展していくことは明らかです。
そうなると、単純に旅行などでただ困らないようにしたいといった目的の人は、英語を勉強する必要性は低くなっていくでしょう。
ただし、全くゼロになるかというとそれはないと考えます。
なぜかというと、こういったテクノロジーというのは最初から精度が完璧ということはありえないため、仮に翻訳が間違っていた場合英語力がゼロだとその間違いに気が付かないからです。
よって、こういった目的の方でも最低限の英語力はあった方がいいでしょう。
外国人と友達になりたい人にとっての英語の重要性は下がらない
外国人と仲良くなりたいという方にとっては英語の重要性は下がらないと考えます。
なぜなら、このような機械を使うことで外国人と友達になれるかというと、そうは思えないからです。
どうしても直接会話をするのとは感覚が違います。
ですので外国人と友達になりたい方は、英語を勉強しましょう。
専門性が高い分野ではまだまだ翻訳が難しい
今回の「ili(イリー)」のように旅行英語での簡単な会話での翻訳は可能ですが、もう少し込み入ったビジネスの話になるとしばらくは難しいのではと考えています。
あとは、小説や映画といった背景や文化が理解できないと正確な翻訳ができない分野もしばらくは難しいでしょう。
というかそもそも「通訳に頼りすぎてはダメ!」でお伝えしたように、こういった機器や通訳を介するよりも、自分で直接伝えるのでは相手に対する伝わり方が全く変わります。
ビジネスは人と人との関わりなので、多少英語が完璧でなくても自分の言葉で伝えた方が相手に与える印象は断然良いです。
世界でビジネスをしたいのであれば、特に経営者の方は自分で全く話せないというのは絶対にダメだと思っています。
ビジネス英語は難しいというイメージがありますが、実際は話すべきことがある程度決まっているので、そこまで難しくありません。
自分の言葉で語れるようになりましょう!