今回のテーマは会話の中での、かぎかっこに関して。
まずは以下の文章をご覧ください。
①I said to her, “You should stop talking to me.”
②I said to her (that) she should stop talking to me.
2つの文章を比べると、①はかぎかっこを使うパターン、②は使わないパターンとなっています。
僕は生徒さんに対して、②のようなかぎかっこを使わないパターンをお勧めしています。
また、僕自身もできるだけかぎかっこを使わないパターンで話すようにしています。
なぜかというと、1つは登場人物が増えてしまい、混乱してしまうからです。
①の場合、私 (I)、彼女 (her)に加えてyou (あなた)の3人が登場しますが、②の場合は私 (I, me)、彼女 (her, she)の2人のみしか登場しないためわかりやすくなります。
今回は1人増えただけなのでまだいいですが、もう少し人数が増えると更に複雑になり訳がわからなくなります。
2つ目の理由は、声のトーンを変える必要があるからです。
かぎかっこを使うという事はセリフを言う事なので、感情を込める必要があります。
そのため、声のトーンを変える必要がありますが、日本人はこう言った話し方が苦手です。
特に英語がまだ苦手な方は、話す事に必死なので話し方まで注意する余裕がありません。
結果的に、かぎかっこを使っているかどうかが相手に伝わりにくくなり、相手に対する混乱を増幅させてしまう要因になるのです。
ちなみにかぎかっこは英語でquotation mark(コーテーションマーク)と表現します。
覚えておきましょう!